個性的なファッション

人と同じ事が嫌だとか。個性的な人間になりたいだとか。ふざけるな。あんた等の人生は至って公正。その自由の中に個性と言う選択肢があるなら、あんた等はただ自分の幸せな人生を謳歌しつつ、それにもちょっと飽きて変わった事をしたいだけのポップな豚だ。思い上がるな。個性とは人生でフェアじゃない道に乗っかってしまって抜け出せなくなった人間の呪われた哲学だ。若しくは呪いそのもの。着せ替え困難だ。勿論、反対意見もあるだろうし、正しい事を言っていると自分でも思わない。でも言わせてくれ。個性は変わったお遊びやファッションに興じる事じゃない。社会に対して不利な人間の行う信念と自己防衛こそ純粋な個性だ。ミスフィットが戦う為に持つしかなかった武器そのものだと思ってる。誤解しないで欲しいが、単なる僕の考えだ。だから僕の話をしよう。僕のしている個性的な格好は、産まれて来る人間に依ってはこの社会が公正でも平等でも何でもないと言う苦しみと怒り。このどうしようもない秩序を破壊したいと言う欲求が僕にこの馬鹿げた個性的な服装をさせるんだ。僕のお洒落で個性的で最高級な洋服達は、本心ではそんな詰まらない物をこの世から全て破壊し尽くしてやりたい願いそのもの。僕がそれを着るのは、人より劣っていると判定され弾き出された自分が、必然的に守旧派やこの社会を憎み、卑屈な平等主義者になるしかなかった惨い現実を非政治的に主張してるんだ。そう負目と反発だ。ダンディズムだ。裸同然の無価値な自分が、その無価値を齎した社会を憎む為の衣装だ。矛盾にしか見えないかもしれないし、単なる見栄だと思われても仕方ない。本質的には全く一緒かもしれない。でも、もう自分でも止めたくても出来ない。この破壊的欲求や憎悪も、大嫌いなこの世界も止まってはくれない。そんな気持ちを分かってくれとは言わないし、僕がこんな事を言う度に気を悪くした人からどんどん嫌われてるのも理解している。でも、仮装パーティーが大好きなだけの、あんた等と一緒にするな。僕はずっと独りだ。
2013/10/19(土) 13:44 日記 記事URL COM(0)

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