こんな見ず知らずの男にこれ以上なく親切にしてくれた彼女の親族と彼女のお友達に、大変感謝している。昨晩の通夜、拝顔した直後、退き帰ろうとする僕に彼女の爺さんが、明日も来てくれと、言ってくれんかったら僕はどうなっていたか分からん。僕の母と妹が葬式所まで送り迎えしてくれなかったら、もうこの場所に帰って来んかったかもしれん。今日、告別式で、彼女のいとこに火葬まで来てくれと言われなかったら、一生悔やんだ。彼女が燃ゆる時、泣いてる僕の肩を彼女の婆さんが抱いてくれて、助かった。骨まで拾わせてくれた。彼女の親父まで背中を叩いて励ましてくれた。精進落としまで参加出来た。こんな見ず知らずの男にこんなに親切にしてくれて、白骨になるまで見届けられて、本当に助かった。どれだけでも礼をば言いたい。僕を支えてくれた地元の友人達と自分の家族にも、述べようがない程感謝している。この事をまだ全く知らせていない友人達、僕のこの日記を読んでる人達にも、僕は亦ここに帰って来れたから、大変感謝している。だけれども唯無念。彼女と僕は並んで眠っておって、彼女は僕が寝ている間に目を覚まし、四階のエントランスから飛び降りた。僕は睡眠薬で眠っていて、彼女の異変に気付かんかった。起こされたと思うが、起きれんかった。僕はその一時間後に警察官にインターホンで起こされ、階段を降り亡骸を検分し、警察署で彼女の母と話し連絡先を交換し、今に至った。彼女は僕と出会うまで荒んでおり、様々に苦しんでおって、最近やっとまともに飯を食える位、楽になっていた中で、こげん形になってしまって、無念です。僕は、警察官がインターホンを鳴らし、目覚め、隣に彼女がおらん事に気付いた時から、今までとは全く別の世界に飛び込んでしまったような気分で一杯です。現実味はあるけれども、何か世界が全て作り物のように思える。でも、それもそうだと悟った。これまでとは全く別の世界を生きて行かねばならんのだから。彼の世が在るのか無いのか分からんけれども、今は唯、彼女の冥福をお祈り致さぶらう。
2011/10/25(火) 10:36 過去の日記 記事URL COM(0)

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