小さなピンク色のオブラートに包まれた薬を朝と晩に一錠ずつ飲むだけで、昨日まで許容出来なかった事が突然受け入れられる様になる。炎色反応みたい。自分の意思で行動しているなんて感じるのは錯覚だ。ティースプーン数杯のホルモンに全てを支配されているよ。自由意志を分泌しても排泄したら汚物だ。飲めば気分は良くなるが、生の実感からは遠退いている。薬が僕の夢を見ているよ。この世界の時間は全てそいつ等の物で、僕はその形状を保つ為だけの道具だ。

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格好良いママチャリが欲しいけど、需要が殆ど無いのだろう、探しても出て来ない。古畑任三郎が乗っていたセリーヌの自転車の様に珍しいデザインの物が欲しいのだけど。エンジン恐怖症(仮)なので、手頃な移動手段にバイクやスクーターは考えず。自分で作れば良いのだろうけど、滑稽な仕上がりになって破壊衝動に駆られるのが怖い。

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家に殆ど人が居ないので自分で料理をするのだけど、殆どまともな物は作れないし、母親も忙しいのか、焼いただけの肉か鍋料理しか出さないので、食事時が憂鬱。食傷過ぎる。でも文句は言えない。何か珍しい物が食べたいよ。二郎ラーメンに対する麻薬的な欲求も良いのだけど、人生観が変わってしまう様な物が食べたい。昔似た様な事があって、初めて東華菜館の中華を食べた時、今までの自分とは別の自分になってしまう様な気がした。疲れていただけかもしれないが。いや、本当に美味しいのだけど。

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朝、洗濯機で大量の太麺を掻き回す妄想。
2011/10/25(火) 10:29 過去の日記 記事URL COM(0)

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